北岳~間ノ岳 山行レポ
久しぶりに開いたブログ
壮絶だったこの軌跡を
どうしても残しておきたく
文字にする
【北岳(標高3,192m)~間ノ岳(標高3,189m) 山行レポ】
2017.10.4-5
穂高岳山荘目指してアタックする予定が
日程と天候の関係で断念
けれど、どうしても登りたかった日本の山
日程がない中、登れそうな山…
国内2位の高さを誇る“北岳”に決定
それでも日程があまりなかったため
日帰りも視野に入れた山行とした
《2017.10/3 7:00》
広河原から吊り橋を渡りいよいよアタック開始
どんどん迫ってくる雲
北岳山頂には11:30頃到着
この時点で雨に降られるがせっかくここまで来たならばと
そのまま間ノ岳目指して進んだ
(北岳山王到着時は豪雨・極寒)
予想通り、間ノ岳山頂も厚い雲の中
しかし、山荘目指して戻る途中、雲の中からまさかの晴れ間
雨と強風にさらされ
この時点ですでに8時間歩きっぱなし
へとへとの身体に光が舞い込んできたと
嬉しかった
そして、青空を写真に収めているその瞬間
流れる雲に乗ってまさかの虹が!
しかも丸い!
ブロッケン現象を見ることができた
その中に入ることができた
奇跡の一枚
この時点で、来てよかったと心から思えた
さらに
富士山が照らされる夕日も見ることができた◎
…がここからが、苦しみの始まり
頭痛、悪感、胸の痛み
直感で高山病かなぁ~と
夜は眠れず、意識もうろう、吐き気と腹痛
果てしなく、朝までが長く感じた
この状態でよく一晩耐えきり、朝を迎えられたと思うと
自分の対処を褒めてあげたい
それでも少しは眠りにつけ
翌朝、多少は復活!
諦めて下山を考えていたが、奇跡的に北岳山頂に晴れ間
しんどかったが、ここで行かなければ後悔すると思い
北岳山頂に再アタック!
最高の晴れ間
もう悔いはなし
…が下山途中、まさかの道間違い
2時間のタイムロス
それでもなんとか帰りたい日に降りてくることができた
ただただ苦しみの中にあった今回の山行
危険を感じたからこそ、生きることに集中し
しっかりと自分の足で降りきった
(下山途中に見た雪渓と紅葉のコラボ)
苦しみの中の方が遥かに長かった
だからこそ、そこに現れた喜びと感動は大きかった
一日経った今でも、心臓の痛みと頭痛は残り
久々に味わう、身体の代償のデカさ
この山行は忘れること、ないんだろうなぁ~
《2017.10/4 14:00》
山旅物語*完