出来ることはたくさんある。
あなたはどんな手を差し伸べますか?
たった5日間しかいられなかったけれど。
現地に行ってよかった。
熊本地震。
自分が行った活動は微々たるもの。
本当に偉そうに物事は語れない。
だけど。
その手を求めている方は確実にいた。
今回は【RQ九州】という団体さんにお世話になった。
普段自然学校として、活動されている。
震災が発生してすぐに救援の手を差し伸べた民間のボランティアセンター。
私は五ヶ瀬自然学校を拠点とし活動に回った。
主な活動は個人宅のニーズに応えていくもの。
地震の影響で様々な支障が生じているご家庭を一軒一軒訪問して、可能な限り作業をする。瓦礫撤去や屋根のシート張り、荷まとめ、草刈り・草引き、作物の収穫。
一軒一軒回るって・・。
途方に暮れるやろ。
本当にそう思う。
だけど、『今から行くね!!』の声を待っている方はたくさんいた。
話をするだけで喜んでくださる方がたくさんいた。
【みんな強いの。みんなゲラゲラわらっとる】
手を取り合い、乗り越えていくために必要なこと。
それは希望を見失わないこと。
だって仕方ないもん、と。
引越しして、すぐに被災された方にお話を聴くことができた。
言葉の奥に隠れる強さとせつない涙に思わずこみ上げるものがあった。
それぞれSOSの大きさは違えど。
『助けて』の訴えに変わりはない。
普通に生活できるようになってきたものの。
熊本の現状はまだまだ進んでいない。
仮設住宅に十分な家具すら入れることができない。
ブルーシートがかかり。赤紙が貼られている場所が至るところに。
道路も土砂で埋まり、ヒビが割れ、通行止めになっている箇所がある。
地震に追い討ちをかけるようにして起こっている。
九州地方を襲う尋常ではない豪雨災害。
支援の人手が減り、自衛隊が撤退し、支援金も考えなくてはならない。
自分たちでなんとか。
もちろんそう。九州の方々は必死に希望を忘れずに。
前を向いて作業をしている。
思った以上に被災の傷跡は大きい。
『忘れない』ことも大切。
だけど。
『動く』ことに意味がある。
一人ひとり出来ることは違う。
誰もが必要とされている。
やるかやらないか。